この世の中には意志と努力ではできないことがよく起こります。神様を信じると言いながらも、神様の前で一方的な要求を並べる祈りをする人もいます。繰り返される失敗を経験すると、挫折して落胆したりもします。他の人の話かもしれませんが、私自身の姿でもあります。神様は不可能に見える状況で私たちが重要なことを悟るように願われます。それは何でしょうか。

1. 絶対不可能を見た人々

誰が見ても首を横に振る状況、いくら良く考えようとしてもどん底の状態であることが否めない現実に置かれるときがあります。誰にも話せない痛み、誰も助けることができない危機に会うときもあります。よくなるだろうから大丈夫だと言ってくれる人はいるかもしれませんが、立ち上がって問題を解決してくれる人はいません。これが世の実体であり、冷酷な現実です。

2. 絶対可能に見た人々

不可能に見える紅海を渡った事件よりも重要なことがあります。神様はモーセを通して紅海を分けて渡ることをあらかじめ約束され、この契約を確信したモーセが率いたイスラエルは紅海を渡りました。このできごとを聞いた人がいましたが、それがラハブです。ラハブはその噂を信じたために命の危険を冒して斥候を隠し、神様の救いを求めました。絶対可能を見たラハブを通して神様は働きを成し遂げられ、彼女と彼女の家庭を生かされました。

神様は私たちを救われただけでなく、今も神の子どもにみことばを与えて成就されます。絶対不可能な現実におかれたなら、さらに、神様のみことばを握らなければなりません。

契約の祈り神様、状況や環境だけを見てだまされないように。失敗したなら、その中で神様のみことばを再び握りますように。イエス・キリストの御名によってお祈りします。アーメン

産業宣教メッセージ | 2021.6.12